はり灸治療は東洋医学に基づき、中国で数千年にわたって継承されてきた治療法です。
日本でも奈良時代ごろから継承され、江戸時代には日本独自の繊細な鍼灸術が確立しました。
しかし、明治時代以降西洋医学が輸入されると、鍼灸はたんなる民間療法として低い評価を与えられてしまいました。
ところが、今や「はり灸治療」は西洋医学のお膝元である欧米諸国でも医療として広く用いられ、世界保健機構(WHO)でも医療として認められています。
特に精神的なストレスが多く、神経に異常をきたしやすい現代社会において「はり灸治療」には大きな期待がもたれています。
「はり治療」と聞くと「痛い!・怖い!」というイメージじゃないでしょうか。私もそう思ってました。
しかし、実際には、髪の毛ほどの細さの鍼を使いますし、経絡治療という流派のはり治療は(個人差はありますが)殆ど痛みを感じません。また、使い捨ての鍼を使用しますので、感染の心配もありません。
これで、からだのツボを刺激して血液や気の流れをよくし、くずれた心身のバランスを元に戻していきます。
また、全く刺さない鍼を用いて、なでさすったり、軽くツンツンと刺激する治療方法もあります。主にお子さんにはこの方法を用います。
近頃では、整体、クイックマッサージ、リフレクソロジーなど、様々な看板が見かけられますが、はり師・灸師・あんま指圧マッサージ師だけが国家試験を受けて得られる「国家資格」を持っていますので、安心して施術を受けていただけます。